事業継承の計画を逆算で立てる
事業継承をするときには、まず事業継承の時期を先に決めます。そこに向けて計画を逆算で立てます。例えば10年後に事業継承をするのであれば、候補者を選定して、教育する計画を今から立てるのです。事業継承を成功させるには時間がかかります。一般的に後継者が育っていて、すぐに交代できるという会社は多くありません。後継者を育てる計画を立てることから始めないと、事業を上手く引き継げないこともあります。そのため時間をかけてでも、優秀な後継者を育てることも大事です。
異論がでないように迅速に実行する
事業継承時には不安や混乱から、反対派から異論がでないとも限りません。そうならないように、迅速に新しい体制に移行する必要があります。時間をかけて移行していると、思わぬ方向から問題が持ち上がることがよくあるのです。発表したら、さっと移行してしまうと混乱は最低限で済みます。新体制の足場を固めるにはさらに時間がかかります。それを考えると、混乱はできるだけ避けた方がいいでしょう。情報を制限して混乱を抑えるようにすると、体制の移行はスムーズに進みます。
元幹部の影響力を極力残さない
事業継承で大事な部分として、旧体制のメンバーはできる限り残さないことです。引き継ぎに必要な部分以外は全て卒業してもらいます。少しでも残っていると、軋轢を生む可能性があります。顧問やアドバイザーという形がいいでしょう。実質的な権力は持たせないことが重要です。まだ慣れない新体制に元幹部は口を出したくなることが多いです。しかし、それでは混乱をもたらすことになります。結果として、新体制が上手く機能するまでに時間が余計にかかることになりかねません。
事業承継をスムーズに行いたいなら、信頼できる専門家に相談することが大切です。経営コンサルタントや弁護士など、知識と経験が豊富な専門家に依頼すれば安心です。